【経験者が語る】バイヤーと英語

ファッションでバイヤーと言う職業に憧れを持っている方はとても多いと思いますが、国内の仕入れであれば日本語で十分です。
しかし海外出張での買い付けの場合、アメリカ、フランス、イタリア他色々な国の言語がどの様に必要か、私の経験から詳しく説明します。

・バイヤーとは
・バイヤーに必要なスキル仕事内容は?
・海外の何処で買い付けるの?
・一人で行く? それとも何人で?
・海外のホテルやチケット手配は?
・バイヤーの仕事まとめ

バイヤーとは

Buyer=「Buy」買う、「er」人。
単純に買う人、買い付ける人、英語の言語そのままです。
バイヤーと言う言語は、世界中での認識としてほぼどの職種でも共通して使われています。


何処かのサイトに「直接材バイヤー」とか「間接材バイヤー」、「原料バイヤー」、、、とか書いてありましたが、こんな言葉を使う人達を私は聞いた事がありません。←個人の主観です。
ある一定の企業内で、作り上げる商品又は何かの工程に置いて、原料を調達する人の事を原料バイヤーと呼ばれる事はあると思いますが、基本的に、ファッション業界に置いても他の業種に置いても共通しているのは「バイヤー」=買い付けこの一言です。

フランスに行っても、イタリアに行っても、中国に行っても何処に行っても「バイヤー」と言います。

【経験者が語る】バイヤーと英語

バイヤーに必要なスキル仕事内容は?

バイヤーをしていた頃、友人や他の会社の人から言われたのは、
「海外に行って英語で買い付けするんでしょ?」
「すごいね」とか「海外買い付け行ってみたいけど英語が喋れないから」とか言われました。

はっきり言って買い付けに英語、語学力は殆ど関係ありません。
これは自分がそうだったからで、中学卒業程度の英語を勉強していたとすれば、おおよそ問題ありません。

何故?、いやいや、商売の基本を良く考えてみて下さい、「買い手」と「売りて」どっちが優位ですか?
当然「買い手」バイヤーが優位であり、「売りて」からすると相手がどんな人種であろうが、英語が喋れないだろうが、売る方は、商品を買って欲しい訳で、言葉が話せないからと言って売らないメーカーの営業は居ません。
そんな片言の英語で大丈夫?と言っても、オーダーした分の請求書(INVOICE)は回ってきます。

色が違う、サイズが違うと言う問題がある場合もありますが、展示会場で買い付けした後のやり取りは、100%メールなので、メールでここが違うから直してとGoogle 翻訳で翻訳した内容で送っても大丈夫だし、請求書が来た時に、これがこう、と言う印をつけて送り返せばちゃんと直してくれます。

そりゃ喋れるに越したことはありませんが、展示会場でメーカーの人達とおしゃべりしている暇はないぐらい展示会場は広く、開催日程も限られているので、とっとと次と言う感じです。

大事なのは、
そこで何を買ったのか
幾ら買ったのか
担当者の名刺と発注書


を一緒に貼り付けて置いて、後で自社のシステムや輸入経費を含めた上代価格に入れ変える必要があるので、この作業と管理は非常に重要です。
発注後、ホテルに帰ってからこの作業をやるか、帰りの飛行機内で必死にやる、そうしないと後でまとめるのが大変になります。
この作業内容については、輸入にかかる経費や輸入方法による専門的な知識がある程度必要です。
この知識はとても重要なのでこちらの【海外仕入れ】ページで解説をしていますので、よろしければ読んでください。

なので、私が海外出張で遊べる日程があるかなあと思っていた程ありませんでした。
何回か出張なれしてうまくやれる人は、自分で休みを含めて出張していましたが、あまり観光の時間は少なく、終日時差ボケに追われていましたね。

一人で行く? それとも何人で?

最初から一人で行かされる会社は殆ど無いと思いますが、私の場合は一人でした。
英語?喋れませんでしたよ全く。
じゃあどうしたかって言うと、そりゃ大変で、タクシー乗るのも、何か食べるのも毎日ドキドキしながら過ごしていましたね。
ただ、展示会場に行くと前述した通り、買い手優位ですから、バイヤーバッチ(会場受付で発行される)を首からぶら下げていれば何処でも誰でもニコニコ優しい笑顔だったので、フリーで一人でいるよりも気が晴れてましたね。

通常は2名又は4~5人のグループと言った感じで回ります。
だいたい、グループで回っている場合の多くは、アテンド(案内役)が1名いて、その人が取引の商談ややり取りをやってくれます。
この人は何処の人かと言うと、おおよそ日本の商社マンの海外赴任者か、日本から一緒に同行している商社又は、輸入業者です。
海外でアテンドを専門にやっている方も居ますが、体一つで掛け持ちが出来ないのでおおよそ何処かのブランド専属です。
アテンドが必要かどうか?
現地でアテンドを依頼するには、アテンド料がかかります。アテンド料に日当が含まれる場合と、別途アテンド料が別の場合がありますので、明確に確認された方が良いです。
これは【海外仕入れ】のページで詳しくご説明しています。

海外のホテルやチケット手配は?

私の場合、乗りたい航空会社とホテルは自分で決めたかったので、総務に頼んで自分でネットから予約していました。
予約方法は、日本のサイトで日本語で出来ますので、何ら問題ありません。しいて言うなら、ホテルは一部屋での予約です。
日本の様に「一人1泊幾ら」ではなく、一人一部屋の金額になり、サービス料と税金が宿泊する国と地域によって様々です。予約の際、税とサービス料はしっかりチェックしておかないと、連泊すると結構な金額で請求を受ける場合があります。

一般企業の場合、おおよそ総務等が提携している旅行会社に連絡して予約してくれます。
その予定通りに空港に行ってしまえば後は何ら問題ありません。

バイヤーの仕事まとめ

簡単でしたが、バイヤーと英語 語学が必要か否か、バイヤーの仕事についてまとめましたが、仕事内容には以下の作業分類があり、これらすべてをバイヤーのスキルとして私は考えています。

1、商品知識・最低でもトレンド商品や服の名称、素材はある程度必要。
2、管理能力・発注した商品に価格を設定し、何時入荷し、どう店頭に出すか、店のイヴェントに絡めて行けるか。
3、伝達能力・買い付け商品を事業部のスタッフに説明し、どうDPしたり、どうお客へ説明するかを詳しく伝える事
4、販売能力・売れていない商品を責任持って、店頭に立って自分で売る事が出来る。
5、専門知識・輸入にかかる費用や国際的な取引条件(詳しい内容はこちらで解説)

おおよそ上記内容ですが、前回も書いた通り、結果が全てです。
買って来た商品が売れなければ、何んの意味もありません、売れ残って利益が出なければ、その部署にとっては非常に困った存在になります。
店舗で一生懸命販売してくれる人達からすると、売れない商品をどんどん仕入れてくるバカバイヤーと陰口をたたかれます。
良く、お局的なバイヤーで、経験社歴も長い方がいらっしゃっる場合がありますが、社内では、誰も逆らえない様な状況になっている場合が多いです。
この様なバイヤーにならない為には前述4で書いた、売れていな商品を責任持って、自分で売る事、だと思います。
少なくとも、それが売れなかった商品を仕入れた反省と、何故これが売れなかったのか良く理解出来るでしょう。
また、周りのスタッフからも、責任ある姿を見せる事で信頼が保たれる事に繋がると思います。